フランスと日本のあいだより

南フランスに暮らす日本人のブログ。フランス人夫と別居した子持ち(2人)のアラフォーシングルです。

何もない事に感謝

私は、別居して本当に良かったと思っています。私と元パートナーの中にあったイライラや居心地の悪さは、一緒に住む事を解消して、無くなりました。
お店をしている時、家を買う話がありました。最後の公証人にお金を支払う所まで進めておいて白紙に戻しました。お店を大きくする話もありました。一度目は私がビビりました。子供も欲しかったし、たった一人の従業員だけでも扱いきれませんでした。この話が流れた事が夫婦の中の亀裂になった事だと私は思ってます。正確には、この後から私が本気で彼と向き合わなくなったのだと思います。この後も、2度お店を大きくする話がありました。この時は、二人でやろうと決めたけど、流れた。
今なら、何となくその訳が分かります。
私達は、そういう物を求めてなかった。
多分、家を持っていたら別居出来てなかったかもしれない。安定を選んで。
彼が一貫して愛している音楽という存在に私は感謝しています。
私は12年間、生の演奏を聞いてこれた。
まわりにはクレイジーな音楽家がいっぱいいた。お店を売って、彼が音楽に戻った事が本当に嬉しかった。10月にパリであった時、子供達がパパのギターで3人で歌っているのを聞いて本当に嬉しかった。
彼が安定していて持ち家があったら、きっと愚痴を言いながら一緒に暮らしていたと思うんです。安定を選んで。
私は、そういう母を見て育ち、すごく嫌だった。
なので、すごく感謝しているんです。
一緒には暮らせないけど、信頼する人です。